カメラワークの基本(9種類)を分かりやすく解説!【初心者向け講座】

この記事では以下の動画で紹介している内容をより詳しく解説しています。動画と合わせて読んでいただけると理解が深まります。

途中で飽きられない旅動画、感情を動かすショートフィルムを作る為には、カメラの動きをバラエティー豊かにすることがとても大切です。同じような動きのクリップ(一つの映像)をいくつも繋ぎ合わせて動画を作っても見ている人だけでなく、自分もその動画にすぐに飽きてしまいます。(例外はありますが)

基本のカメラの動き・動かし方(カメラワーク)を知っておくだけで簡単に動画のレベルを格段に上げることが可能です。

この記事では、これから映像制作を始めてみたい、始めたのはいいけど何か足りないと感じている人向けに、動画で紹介している以下の基本的な9つのカメラの動きを紹介していきます。

  • パン(Pan)
  • ティルト(Tilt)
  • ドリー(Dolly)
  • トラック(Truck/Track)
  • アーク(Arc)
  • ペデスタル(Pedestal)
  • ラックフォーカス(Rack Focus)
  • ズーム(Zoom)
  • ハンドヘルド(Handheld)

(このコンテンツの動画内では、iPhoneスマホ用のスタビライザー、ミニ三脚を使用しています。)

目次

パン(Pan)

パンとは、カメラを左から右、または右から左に振る撮り方です。

ちなみに、左右に素早くカメラを振る動作は「ウィップ・パン(Whip Pan)」。これはよくトランジションで使われます。

カメラ自体の位置は移動せずに、カメラの方向のみを変えます。

どんな時に使う?

  • 左右に動く被写体(撮影される対象物)を追いたい時
  • 撮影している場所を視聴者によく詳しく見せたい時
  • 風景をダイナミックに見せたい時(パノラマ撮影したい時)
  • 複数の被写体の間で視点の移動をさせたい時

ティルト(Tilt)

ティルトとは、カメラを下から上、または上から下に振る撮り方です。

パンは左右なので、その逆方向の動きですね。これも、カメラ自体の位置は移動せずに、カメラの方向のみを変えます。

ティルトは2種類あって、下から上へ振ると「ティルトアップ」、その逆は「ティルトダウン」。

どんな時に使う?

  • 上下に動く被写体を追いたい時
  • 人物や高層ビルなど縦長の被写体の詳しく見せたい時

ドリー(Dolly)

ドリーとは、カメラ自体を前後に移動させる撮り方です。

前に進む場合は「ドリー・イン(Dolly In)」、その逆は「ドリー・アウト(Dolly Out)」と呼ばれます。

どんな時に使う?

  • 遠近感や立体感をより強く表現し、迫力ある映像にしたい時

トラック(Truck/Track)

トラックとは、カメラ自体を左右に移動させる撮り方です。

トラックはドリーの一部だと言われることもあるようです。そのため、ドリー・トラックキング(Dolly Tracking)という言葉も使われています。

どんな時に使う?

  • 流動感や臨場感を与えたい時(特に左右に動いている被写体を追う時)

アーク(Arc)

アークとは、被写体を中心にぐるっと回り込む撮り方です。

スピンショットと呼ばれることもあるようです。

ちなみに、360度回る場合は、「360度トラッキング」。

どんな時に使う?

  • 被写体をいろんな側面から見せたい時
  • 被写体と周囲の状況を同時に伝えたい時
  • 立体感を与えたい時

ペデスタル(Pedestal)

ペデスタルとは、カメラ自体を上下に移動させる撮り方です。

下から上の移動は「ペデスタル・アップ」、上から下への移動は「ペデスタル・ダウン」。

ブーム・アップ/ダウンやジブ・アップ/ダウンと呼ばれることもあります。

どんな時に使う?

  • 遠くにある被写体を徐々に明らかにしたい時
  • 人物など縦長の被写体の詳しく見せたい時(背が高すぎる被写体を除く)

ラックフォーカス(Rack Focus)

ラックフォーカスとは、ピントの合った点を変える撮り方です。

フォーカス・イン、フォーカス・アウトと呼ばれることもあります。

正確に言うとこれは「カメラの動き」ではないのですが、意外と使えるテクニックです。

どんな時に使う?

  • 2つの被写体の間で注目の対象を移したい時

ズーム(Zoom)

ズームとは、被写体の像を拡大したり、縮小したりする撮り方です。

広角(写す範囲が広い)状態から望遠(写す範囲が狭い)をズーム・イン、逆に望遠状態から広角をズーム・アウトと呼びます。

また、ズームには「光学ズーム」と「デジタルズーム」があります。

光学ズームは、レンズの焦点距離(ピントを合わせた際のレンズから撮像センサーまでの距離)を変えて、モノを拡大するズーム。

まるで、虫眼鏡ように。

そのため、映像の劣化がないというメリットがあります。

一方で、デジタルズームは、コンピューター処理で画像・映像を引き延ばしているだけなので、どうしても画像・映像が荒くなってしまいます。

最近のスマホは、高性能の光学ズーム機能が備わっていたりするので、もしスマホを買い換える場合は、光学ズームに注目してみるのもいいかもしれませんね。

どんな時に使う?

  • 全体の状況から特定の被写体へ視点を移動させたい時(ズーム・イン)
  • 特定の被写体とその被写体がおかれている状況の関係性を見せたい時(ズーム・イン&ズーム・アウト)

ハンドヘルド(Handheld)

ハンドヘルドとは、三脚などの機材を使わずに手持ちで撮る方法です。

ハンドヘルドは機材を使う必要がないのでパッとカメラやスマホを取り出してすぐに撮影を始めたい時に最適ですね。

どんな時に使う?

  • 躍動感や激しさを表現したい時
  • 緊迫感を与えたい時
  • 複雑な動きをする被写体を追いたい時

とはいえ、揺れすぎている映像は見ている人を酔わせる可能性があるので注意が必要です。

まとめ

今回紹介した9種類のカメラの動きは聞き慣れないものが多かったかと思います。ただ、一気に覚える必要はないですし、チームで動画と作らない限り、名前はそんなに重要ではないです。実際、僕が動画を撮るときは、名前はあんまり意識してません。

ジンバルを使ったカメラワークもまとめてみました!

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